yamamayuの工房には、代々受け継がれた15台の手織り機があります。
いま稼働しているのは3台。用途や機構の異なる織機ごとに、それぞれの布を織り出してきました。
2025年には、母・中川原惠子が結婚の贈り物として父から譲られた幅広の木製織機を約40年ぶり再稼働させ、100cm幅の風呂敷を制作しました。
目次
yamamayuの挑戦
織機は道具であると同時に、創作の「相棒」。 yamamayuでは、それぞれの織機の特徴に合わせた布づくりを一つずつ試みることを今後の挑戦としています。
からみ織り装置と新たな試み
からみ織りはこれまで動力織機で行ってきましたが、京都から取り寄せたからみ織り装置とジャガード装置を手織り機にも取り付け、 手織りで新たな織りができるよう挑戦を進めています。
西陣などでは手織り機でからみ織り(紗・絽・羅など)を織っていた時代がありました。 経糸を交差させるために「からみ綜絖」と呼ばれる補助装置を用いたり、部分的に手作業で経糸を交差させて織り込む方法がありました。 yamamayuはその現代的復元に挑んでいます。2,025年9月現在、からみ織りは織れるようになりましたが、とても織りにくいという問題に取り組んでいます。
現在稼働中の織機
- 八王子大忠織機
- 記念織機
- からみ織りとジャガード装置付き織機
これら3台が現在の日々の制作を支えています。
工房にある手織り機一覧(全15台)
- 京都稲垣1974記念機
- 堅機 KT2500(大型整経・幅広対応)
- 東北会津機
- 東京手織り Counter march KH2-1100
- 東京手織り Super Mini KM650
- 大島機
- 京機
- スウェーデン製織機(北欧式の高性能)
- 八王子製織機 下バッタン
- 八王子製織機 上バッタン
- 京都製織機
- 折りたたみ式織機
- 八王子製織機 帯織機
- 八王子大忠製織機+ジャカード装置付き
- Leclerc(カナダ製、海外仕様)
※ 各機の詳細を順次追加予定です。
結婚記念の織機と風呂敷
2025年、母・中川原惠子が40年ぶりに再稼働させた木製の広幅織機で、100cm幅の風呂敷を制作しました。 この織機は、父が結婚の贈り物として母に送った大切な一台。 幅広一枚布の風呂敷は珍しく、yamamayuコレクションにおける特別な作品です。