少量生産、天然素材、長く使える布。
yamamayuが目指すのは、自然と人の手のあいだで続いていく「循環する染織」です。
布をつくることは、素材を使うことだけではなく、使い終わったあとや、次の世代へ何を残すかまで含んでいると考えています。
サステナビリティは、特別な項目ではなく、日々の手しごとの中にある姿勢そのものです。
yamamayuの5つの取り組み
循環
yamamayuの布づくりは、桑や植物、蚕たち、そして人の暮らしがめぐりあう循環の中で行われています。
染めに使った植物や蚕の蛹は堆肥へと戻し、次の命を育む土へ還しています。
布をつくる途中で生まれたものを、そこで終わりにしないこと。
自然から受け取ったものを、また自然へ返していくことも、布づくりの一部だと考えています。

再利用
織りの現場では、どうしても余り糸や端材が生まれます。
yamamayuでは、それらを「もったいないもの」として終わらせず、結び、つなぎ、新しい表現へと活かしています。
少し短い糸、少し不揃いな端材にも、その素材ならではの表情があります。
使い切ることは節約ではなく、素材の声を最後まで聞くことに近いのかもしれません。

道具を使い継ぐ
工房では、電力をほとんど使わない足踏み織機や、古い動力織機を修理しながら使い続けています。
道具を長く使い、未来へ受け渡していくことも、循環の一部だと考えています。
古い道具は、効率だけで測れない時間を持っています。
手入れをしながら使い継ぐことは、技術だけでなく、布づくりの感覚そのものを残していくことでもあります。

地域とつながる
yamamayuは地域に根ざした活動を大切にしています。
学校や幼児教育の場での自然体験、シニアの方々による真綿糸づくりの仕事づくりを通して、布づくりの文化を未来へつないでいます。
布は工房の中だけで完結するものではなく、地域の記憶や人の手に支えられて続いていきます。
誰かと一緒につくることも、yamamayuにとって大切な持続可能性です。

長く使う
布は、使い続けることで風合いが育っていきます。
中性洗剤での手洗い、陰干し、光を避けた保存など、適切なケアをしながら、長く使っていただくことをお願いしています。
使い捨てるのではなく、手入れをしながら時間を重ねること。
その変化ごと愛着になっていく布を目指しています。
素材と工程について
綿、絹、天蚕といった天然繊維を中心に、植物染料や環境負荷の小さい化学染料を選んでいます。
灰汁発酵建てによる藍染め、草木染め、織りなど、伝統的な方法を大切にしながら、再現性や安全性にも配慮して制作しています。
昔ながらの方法をそのまま残すだけではなく、今の暮らしの中で続けていける形に整えていくこともまた、持続可能な制作の一部だと考えています。
回収と染め直し
長く使っていただくために、使い込んだ布を回収して染め直す仕組みを、少しずつ整えています。
新たな色をまとい、再び生活の中で活躍できるようにしていきたいと考えています。
布を「つくって終わり」にしないこと。
時間を重ねた布に、もう一度手を入れ、次の時間へつないでいくことも、yamamayuの大切な実践です。
yamamayuは、布を「つくって終わり」にするのではなく、自然とともに育ち、使い継がれていくものとして未来へつないでいきます。
この先へ
循環する布づくりの背景を知ったあとに、工房のこと、日々の記録、そこから生まれる作品もあわせてご覧ください。

