ヨモギの絞り染め

先日、お孫さんとお庭に増えてしまったヨモギでなにか染めができませんか?という、コメントを頂きました。

ここ数日仕事ばかりの日々だったので、早速、子供たちと簡単にできるヨモギ染めをしました。

工房の周りには、あちらこちらに自生しているヨモギ。

白い産毛が生えていて、手でちぎるととてもいい香りがします。

果実がちいさい男ヨモギというのもよく見かけます。全体にほとんど毛がなく、茎も細く固いです。

2種類のヨモギは染色をすると違う色になることが多いです。「ヨモギ」の方が、明るい色になるような気がします。特に若い葉だと。

今回は大きく育った「ヨモギ」で、工房にあった晒しをを手ぬぐいサイズに切って染めました。

まずは、染料を作ります。※台所でお料理用のお鍋で大丈夫です。

採ってきたヨモギの葉を切って、浸るぐらいの水を加え火にかけ、沸騰したら弱火で15分~20分ほど煮込みます。濾して染液の完成です。

次に、晒しは綿なので下処理をします。豆乳に浸して30分~1時間ほど置きます。

そして、よく絞って乾かします。

乾いた晒しに、小石やビー玉を輪ゴムで絞っていきます。

普段は糸で絞りますが、子供だと難しいので、簡単にできる輪ゴムにしました。

小学1年生ぐらいだと、最初に手伝ってあげると、そのうちコツをつかみできるようになります。

絞り終えたら、染液に入れ火にかけ、沸騰したら弱火で15分ほど煮込みます。ときどきかき混ぜます。

染めた晒しを取り出し、染液の中にミョウバン液を加えます(水1カップ+みょうばん小さじ1)。よく混ぜ、染めた晒しを戻し、ときどきかき混ぜながら冷めるまで置きます。

水で洗い、絞りをほどきます。

もう一度洗って、脱水して、完成です。

ゴムが太かったり、細かったり、石などの形も様々なので色々な模様ができました。

石に鉄分が混ざっているからか、鉄媒染になり濃く染まる部分もあったり・・。

素敵な手拭いができました。

今回は晒しでしたが、家にある布であればハンカチでとかハギレとか、薄い色のものであればなんでも大丈夫です。(綿の場合は下処理が必要です。)

染めたもので、袋にしたりいろいろ作れると思います。

ぜひ、おうち時間に!