noasobi ワークショップ ~クヌギ編~

先日、『木に触れるワークショップ』を開催しました。

梅雨の中休みで、久しぶりの晴れ間がのぞき絶好のワークショップ日和となりました。

木によって堅さややわらかさ、木目などが違います。今回は比較的扱いやすい、クヌギの木でスプーンを作りました。

ブナ科コナラ属のクヌギは、4月から5月に黄色い花が咲き、夏に出る樹液にはカブトムシやクワガタが集まってきます。そして、秋には子供達が工作をする際によく使う大きな丸いドングリをつけ、そして冬には薪として利用します。

私達の工房では、クヌギの木を何十本植えた場所にネットをはり天蚕を飼育しています。

そんな暮らしに欠かせないクヌギの木。

先ずは、どんなスプーンにするのかをイメージし、木に描きます。

周りを切り落とし、つぼの部分を木目に沿って彫っていきます。

鳥のさえずりを聞きながら彫ったり削ったりと、ゆったりと時間は過ぎていきます。

お昼ご飯は、焚き火で、旬のとうもろこしや、国内では希少な大きくて肉厚のイタリアのパプリカ『パレルモ』を焼いたものと、竹筒で炊いたサフランライスでした。
デザートは白桃のブランマンジェに・・・。

今回は少し時間があったので、ゲストの方からペンキの缶を使った竹炭の作り方を教えて頂きました。

缶に竹を詰めて約1時間で竹炭ができあがりました。

缶に中の竹の状況に応じて変化する煙を、じっと眺めているのも楽しい一時でした。

木のスプーンもだんだんと完成に近づいて来ましたが、残りはおうちでのんびりと仕上げていくことになりました。

これでよしと思えば一日で完成してしまいますが、カーブのなめらかさや手触りなどを追求していくと、なかなか終われない作業となります。