蚕神の石碑

改装中のダイアモンド富士が眺望できる工房、ここ数日は外回りの整備をしています。

年に4,5回草刈りをしても、植物はどんどんどんどん伸びていきます。

蔓植物は壁や木々に巻き付き、木は排水溝に根を張り巡らせ、鋭い棘のある蔓や木に手は悲鳴を上げ、植物のなんとしても生き抜こうとする力を感じながら作業をしています。

富士山が眺められる側はいずれテラスになる予定ですが、先ずは入口からリフォームです。

地域の稚蚕飼育所だったこの建物。
入口には、「蚕神」の石碑が建っています。

お蚕さんや桑の生育には、気候など自然環境が大きく影響します。
人間の思い通りにはいかない事があるからこそ、豊蚕・豊繭を願い多様な信仰が生み出されました。

主に蚕影信仰(こかげしんこう)や絹笠信仰、オシラサン信仰(蚕神)、オキヌサン信仰などがあり、山梨県では、小正月に道祖神祭りと結びつき豊蚕・豊繭を祈願し、11月には豊繭の感謝を込めてお供えをしたそうです。

もう一つの工房の側にも蚕神の石碑があり、笛吹市の公園に遊びに行った時も祀られていました。昭和50年頃までは、養蚕をしながら稲作・畑作をする農家の方々の暮らしに、養蚕文化は大きな影響を与えてきたのだと改めて思いました。

養蚕の農家の方々は繭をどのように暮らしに利用してきたのか?真綿布団にしたり、半纏の中綿にしたり、重陽の節句(旧暦9月9日)には菊の花に被せたり。何かご存じの方は、コメントをお待ちしています。

ここ数日、富士山は雲に隠れています。


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