大人の社会科見学~宮坂製糸工場~

先日、山梨の染織教室に通われている皆さんと長野県岡谷市にある宮坂製糸工場へ「大人の社会科見学」へ行きました。

岡谷蚕糸博物館を見学し、その後社長の高橋さんに製糸工場を案内して頂きたくさんの質問にも答えて頂いたりと、お蚕さんや糸をについて学んだ充実した時間となりました。

まずは、諏訪式で家蚕の糸繰りを見させて頂きました。細い繊維を華麗な手技で糸繰りをしていて、いつ見ても感心します。

そして、なかなか見る事ができない天蚕の糸繰りも見させて頂きました。

家蚕の糸繰りに比べ、天蚕は野生の生き物で家蚕のように糸をつくるために改良されてきたわけでもないので繊維が切れてしまい糸にしていくのは難しいとのことでした。

また、繭からとれる家蚕は薄皮やきびそで5%ぐらいが生糸にならない部分ですが、天蚕は20~30%ぐらいもあるそうです。

天蚕の糸は、繭の自然な色の魅力に加え、人間がこれを糸にしてみようと取り組んだそんな冒険的な魅力も詰まっているのだなぁと改めて思いました。

宮坂製糸工場の高橋社長とスタッフの皆さま、ありがとうございました。


「大人の社会科見学」。

今回は私の糸の打ち合わせに付き合って頂くという急遽な会だったので、ワークショップや八王子のお教室に参加している方々にお誘いができませんでしたが、「大人の社会科見学、楽しかったです」とメッセージも頂いたので、来年はこういう企画も増やしていこうと思っています。

今年はワクワクするネーミングのアイディアをたくさん頂きました。

「大人の夏休み」に「大人の社会科見学」。

年齢も立場も環境も違う、いろいろな方々が居心地よく集える場を作っていきます。