ミニマムなスタイルに華やかさをプラスするシンプルなストールをつくりたいというおもいで、デザインした絹・絹手紡ぎ真綿からみ織り布です。
代々受け継がれてきたからみ織り
上質な絹を使用し、代々受け継がれてきたからみ織りという伝統的な技法で織り上げた絹からみ織り布(ストール) 。
からみ織りとは、経糸、2本以上を一組として二つに分け、そのひとつの経糸を、もうひとつの経糸の右、左に移動させながら開口し、緯糸を織り込んでいきます。経糸が交差する事により、それぞれの緯糸の間隔が開き、目の開いた織物になります。
紗(しゃ)・絽(ろ)・羅(ら)等、古くより伝わる織りの技法の総称です。
ちなみに、私どもの『からみ織り』は、全ての糸をからんでいますので『紗』になります。

からみ織りの特徴
経糸が交差するようにねじれていて、その間に緯糸が通してあるため、
①布に独特な透け感と立体感がある
透けて見える美しさがあるため、着用した洋服との色のコントラストを楽しむことができます。
②通気性がある
糸の細さ太さをシーズンによって使いわけることによって、暑い季節は細い絹糸を使い通気性をよくし、冬は手紡ぎ真綿の糸を多くいれる通気性+保温性をたかめる布を創作しています。
今回ご紹介している『絹・絹手紡ぎ真綿からみ織り布』はオールシーズンお使いいただける布として創作していますので、経糸と緯糸にはデニールの糸を使っています。
③立体的である
糸が絡み合うことで、布に独特な立体感が生まれ、布どうしが滑りにくく、肩に纏っても落ちにくいです。
二色の経糸
経糸が黒と灰色の二色に分かれているので、角度によって微妙な緯糸の色合いの違いをお楽しみ頂けます。

二種類の緯糸
緯糸は絹正糸と絹強撚糸の2種類の使い、布に紬のような凹凸感のある表情をプラスしています。

絹の真綿糸の魅力
2カ所に織り込んだ、絹手紡ぎ真綿の太い糸。シンプルな絹からみ織り布に、絹手紡ぎ真綿糸がはいるとがさりげない豪華さを演出してくれます。真綿のふんわりとした優しさもワンポイントです。この糸は、長年地域の方に農業の合間に紡いでいただいている真綿の手紡ぎ糸です。

絹の特徴
絹の保水性に優れた特性により、静電気が起きにくく、保温保湿効果も高いので、一年を通して快適にご使用いただけます。 首元に巻いたり、肩にかけたり、ジーンズにTシャツというカジュアルなスタイルにも、フォーマルなワンピースなどにもさまざまなシーンでお使いいただけます。
作品リスト
さまざまな着こなしに取り入れやすいカラーバリエーションで展開しています。毎回、工房で少量づつ糸を染めているので、微妙な色の違いがあります。また、季節に寄り添った彩りの糸を染め、織っているので次はどんな新作になるのかも、お楽しみください。今は黒を織っています。
お手入れ方法
ストールのお手入れ方法は、手での押し洗い(おしゃれ着用洗剤)をお願いしています。広げ干した後に、絹の温度(低温)に設定しアイロンおかけください。
今回ご紹介した『絹・絹手紡ぎ真綿絡み織り布』の詳細はオンラインショップでご覧ください。




