真綿は、お蚕さんの繭を広げて綿のようにした絹です。
「真綿って綿(コットン)なの?」と驚かれることがありますが、真綿は植物ではなく、蚕から生まれる素材です。
ふわりと軽く、やわらかく、そして静かな光沢をもつこの素材は、昔から布団や着物、高級な布に使われてきました。
yamamayuでは、この真綿をただの素材としてではなく、糸へ、布へ、暮らしへとつながるものとして大切にしています。
このページでは、真綿がどんなものか、綿との違い、どうやって布につながっていくのかを、できるだけやさしくご紹介します。
目次
真綿とは何か
真綿(絹真綿)は、繭を煮てやわらかくしたあと、蛹を取り出し、薄い層に広げて重ねたものです。
見た目は綿のようですが、素材は絹です。
ふんわりとした真綿から、手で少しずつ糸を紡ぎ、布へとつないでいきます。
真綿と綿(コットン)の違い
綿は綿花の実から生まれる植物繊維ですが、真綿は蚕の繭から生まれる絹です。
どちらも自然素材ですが、触れたときのぬくもりや光の含み方、使われ方には違いがあります。
| 項目 | 真綿(絹真綿) | 綿(コットン) |
|---|---|---|
| 原料 | 蚕の繭(シルク) | 綿花の実 |
| 繊維の性質 | 長い連続フィラメント | 短いステープル繊維 |
| 特徴 | 軽い・暖かい・放湿・なめらか | 丈夫・吸水性・日常使い |
| 用途 | 真綿布団・着物裏地・高級織物 | Tシャツ・デニム・タオル |
蚕から生まれる糸のちがい
お蚕さんの繭からは、用途や加工の違いによっていくつかの糸が生まれます。
- 生糸:きれいな繭から引き出した長い糸
- 玉糸:二頭以上の蚕が一緒につくった繭からとれる糸
- 絹紡糸:くず繭や形の整わない繭から取り出した繊維を紡ぎ直した糸
- 真綿 → 紬糸:真綿を手で紡いでつくる糸。ふっくらとした味わいがあります
暮らしの中の真綿
明治から昭和の中頃まで、真綿は日本の暮らしの中で身近な存在でした。
布団の中綿や衣類、赤ちゃんの誕生祝いなど、軽くて暖かいものとして大切に使われてきました。
くず繭まで使い切る文化があったことも、真綿の魅力のひとつです。
真綿の魅力
真綿の魅力は、軽くて暖かく、やさしい光沢があることです。
細い繊維のあいだに空気をたっぷり含むため、ふんわりとしていて、じんわりと体を温めてくれます。
また、吸湿性と放湿性があり、蒸れにくく、肌あたりもやわらかです。
真綿はどうやって布につながるのか
真綿は、まず繭を煮るところから始まります。
やわらかくなった繭から蛹を取り出し、広げて乾かし、綿のような状態にします。
そこから手で糸を紡ぎ、染め、織ることで、布へとつながっていきます。
作品と楽しみ方
真綿は、布団や着物だけでなく、壁掛けや小さなオブジェ、リース、ワークショップなど、さまざまな形で楽しむことができます。
yamamayuでは、真綿を糸や布だけでなく、暮らしの中に迎えられるやわらかな存在として提案しています。
エシカルと循環

yamamayuでは、繭からいただいた命を無駄にしません。
取り出した蛹は堆肥に、染め終えた植物も堆肥に、残り糸は「もったいないアート」に再利用しています。
こうして自然の循環を大切にする姿勢が、結果としてサステナブルであり、エシカルでもあります。
よくある質問
Q. 真綿と綿の違いは?
A. 真綿は蚕の繭からできる絹、綿は綿花からできる植物繊維です。
Q. 真綿布団はなぜ暖かいの?
A. 細かな繊維のあいだに空気をたっぷり含むため、軽いのに保温性があります。
Q. 真綿は夏でも使えますか?
A. 吸湿性と放湿性があるため、蒸れにくく、季節を問わず気持ちよく使える素材です。
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