天蚕の布 | Tensan Textiles

Tensan Textiles

森と、絹と、いのちをまとう。

山梨と岩手の山の中で、天蚕を育て、その繭から布を織っています。
自然が生み出すやわらかな光を、暮らしの中へ。
Raised in the mountains, woven into cloth, carrying a quiet natural light.

天蚕は、日本の山の中で育つ、在来の野生の蚕です。
黄緑の繭と、内側からほのかに光るような独特の絹を生みます。

yamamayuでは、その繭を育て、糸にし、布へとつなげています。
このページでは、天蚕の背景と、その光がどのように布になるのかを、静かにご紹介します。


森の宝石 ― 天蚕から生まれる光 | A Quiet Light Born from Tensan

山梨県・市川三郷町の山間に広がる自然の中で、私たちは天蚕を育てています。
葉の上で静かに繭をつくるその姿には、言葉を超えた神秘があります。

かつてこの地域では、天蚕を飼い、その繭から糸をつくる営みが暮らしの中にありました。
私たちはその時間を、いまの工房の中で受け継ぎながら続けています。

気候の変化により飼育は年々むずかしくなっていますが、それでも種を絶やさぬよう、山と向き合いながら育てています。

Tensan is rare not only because of its silk, but because it depends on place, season, and patient care.


繭そのものの色を織る | Weaving the Cocoon’s Own Color

黄緑色の繭は、天然の色そのものです。
糸にしたときも、その繭の色をそのまま活かし、緯糸には染色を施していません。

繭が持つ本来の美しさが、布の中でやわらかな光沢となってあらわれます。
それは強い輝きではなく、静かに滲むような光です。

一枚の布の中には、森の時間、人の手、そしていのちの物語が折り重なるように織り込まれています。

The pale green of tensan is not added color. It is the cocoon’s own light.


天蚕の物語 | The Story of Tensan

卵から成虫、そして布になるまで。
工房で育てている天蚕の時間を、写真でたどります。

私たちが大切に育てている「天蚕」の時間は、別ページでも詳しくご覧いただけます。


山梨と岩手、ふたつの山から | From Two Mountain Regions

数年前より、山まゆの里染織工房の活動の岩手版ともいえるもうひとつの場所でも、天蚕を育てています。
そちらでも立派な緑の繭が収穫できるようになってきました。

山梨と岩手、ふたつの山で受け取る自然の気配は少しずつ異なります。
それぞれの土地で育つ天蚕から、また異なる布の表情が生まれていくのだと思います。

Tensan raised in different mountain regions carries different climates, different rhythms, and different light.


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天蚕という素材の背景を知ったあとに、工房のこと、日々の記録、そして作品へと、ゆっくり進んでいただけたらと思います。

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