布は糸から。yamamayuでは、自ら育てた蚕の繭から生まれる手紡ぎ真綿糸を中心に、八王子の撚糸屋さんから仕入れる正絹糸、そしてこれから挑戦する綿花や葛の糸を組み合わせ、自然の巡りと手しごとから布を生み出しています。
目次
1.真綿糸(手紡ぎ)
原料:工房で育てる家蚕の繭、製糸工場ででる生糸になれない繭(くず繭)。
工程:繭を煮る → 真綿に広げる → 手で紡ぐ。
特徴:ふんわり軽い・保温性・放湿性。撚りの強弱で表情が変わります。
用途:ストール、着物地、真綿布団わた、アートワーク。
正絹糸(仕入れ糸)
仕入れ:八王子の撚糸屋さんにて、用途に合わせた糸を特注(例:強撚糸・生糸)。
理由:手紡ぎ真綿糸だけでは出せない表情や強度な設計が可能に。
染め:植物由来の色と、環境負荷の小さい化学染料の両輪で色づくり。
天蚕糸
原料:工房での飼育+岩手での飼育からの繭。
希少性:国内でも生産者が少なく、淡い翡翠色の自然光沢と強靭さが特長。
用途:ハイエンドのストールや展示作品など、特別な一枚に。

未来の糸(綿花・葛などの自然素材)
綿花:畑での試験栽培から紡績方法を探り、布への展開を目指します。
葛糸:地域に自生する葛を活用し、繊維化→糸化の研究を進行中。
目標:素材の自給自足に近づき、自然からいただく恵みを活かした布づくりへ。
糸とサステナビリティ
- 再利用:残り糸は結んで再活用(→ もったいないアート)。
- 副産物:繭の蛹は堆肥に、染め終わりの植物も堆肥へ。
- 道具:足踏み織機=電力ゼロ。古い織機は修理しながら長く使う。
糸は「自然の循環」から生まれ、また循環へと返っていく存在です。詳しくは サステナビリティ をご覧ください。
写真ギャラリー
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よくある質問
Q. 手紡ぎ真綿糸と機械紡績の正絹糸の違いは?
A. 手紡ぎはふっくら柔らかで撚りが不均一=表情が豊か。機械糸は均一で強度・寸法安定性に優れます。
Q. 天蚕糸はどんな特徴がありますか?
A. 淡い翡翠色の光沢と強靭さが特長。国内生産はごくわずかで、希少価値があります。
Q. 綿花や葛の糸はいつ頃実現しますか?
A. 試験栽培・試作を段階的に進行中です。自然素材の可能性を広げる挑戦として取り組んでいます。
Q. 染めは何を使いますか?
A. 工房周辺の植物による草木染めと、環境負荷の小さい化学染料を用途に応じて使い分けています。
実践例
ここでは、実際に糸紡ぎを体験された方々の様子や、教育現場での活用例をご紹介します。
基本の方法に加えて、誰でも楽しめる工夫やアイデアを知ることができます。
- ▶ だれでもできるやさしい真綿の糸紡ぎ
障がいを持つ子どもや小さなお子さんでも安全に取り組める方法を紹介。針や火を使わず、真綿の感触を楽しみながら自分のペースで糸にしていく体験です。





