
Collector’s Gallery
森の緑、水の青、そして光の気配を、幾重にも重なる糸の中に映した一点です。
見る角度や光の加減によって、静かな湖のようにも、木漏れ日の森のようにも印象が移ろいます。
絹真綿の手紡ぎ糸を重ねながら、頭に浮かぶ景色をたどるように織り進めました。
日々変わる自然のように、同じ表情は二度と生まれません。


作品について
黒とグレーの正絹糸を経に、絹真綿の手紡ぎ糸を緯に重ね、森の深さと水のひらきを行き来するような色の流れをつくっています。静けさの中に、やわらかな揺れをたたえた布です。
光を受けると、糸の重なりがわずかに表情を変えます。絵のように眺めることも、身にまとう布として受けとることもできる、一点物の存在感があります。
素材・技法
- 作品種別:絹真綿手紡ぎからみ織り布
- 素材:絹100%
- 技法:絹真綿手紡ぎ糸・からみ織り(力織機使用)
- 経糸:黒とグレーの正絹糸
- 緯糸:絹手紡ぎ真綿糸
- サイズ:約198 × 95 cm
- 制作年:2025年
- 制作地:山梨県市川三郷町
絹真綿ならではのやわらかな温もりと、光を含んだような透明感を静かに残した布です。
背景
この作品は、あらかじめ図案を固定するのではなく、頭の中に立ち上がる景色をたどるように織り進めた布です。森の緑、水の青、そこに差し込む光の揺れが、緯糸の重なりの中でゆっくりとつながっていきます。
自然の景色が日ごとに移ろうように、布の中に現れる像もまた一度きりです。見るたびに少しずつ表情が変わり、その変化ごと作品の一部として残っています。
光にかざすと色のニュアンスが変化して見える場合があります。写真と実物では、わずかな色味差が生じることがあります。
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