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糸について
布は、糸から生まれます。
yamamayuでは、自ら育てた蚕の繭から生まれる手紡ぎ真綿糸を中心に、八王子の撚糸屋さんから仕入れる正絹糸、そして天蚕糸など、さまざまな糸を組み合わせながら布をつくっています。
素材が変わると、布の光、やわらかさ、張り、あたたかさも変わります。
このページでは、yamamayuの布づくりを支える糸の種類を、できるだけやさしくご紹介します。
糸が布を支える
同じ織りでも、どんな糸を使うかで布の表情は大きく変わります。
ふっくらと空気を含む糸もあれば、すっと光を返す糸もある。
張りをつくる糸もあれば、やわらかく沈む糸もあります。
yamamayuでは、糸を単なる材料ではなく、布の気配を決める存在として見ています。
真綿糸
工房で育てる家蚕の繭や、製糸工場で生糸にならなかったくず繭から生まれる糸です。
繭を煮き、真綿にひらき、手で少しずつ紡いでいきます。
ふんわりと軽く、保温性と放湿性があり、撚りの強さで表情が変わります。
yamamayuのストールや着物地、アートワークの核になる、大切な糸です。
正絹糸
八王子の撚糸屋さんで、用途に合わせて特注している仕入れ糸です。
手紡ぎ真綿糸だけでは出せない表情や強さ、設計の幅を広げてくれます。
植物由来の色と、環境負荷の小さい化学染料の両方で色づくりをしながら、布に必要な光や張りを整えていきます。
天蚕糸
工房や岩手で育てられた天蚕の繭から生まれる、希少な糸です。
淡い翡翠色の自然光沢と強さをもち、特別な布に使われます。
ハイエンドのストールや展示作品など、布そのものの気配を深くしたいときに、この糸が生きてきます。
これからの糸
綿花は、畑での試験栽培から紡績方法を探り、布への展開を目指しています。
葛糸は、地域に自生する葛を生かし、繊維化から糸化への研究を進めています。
素材の自給に少しずつ近づき、自然からいただく恵みを、より深く布へつなげていくこと。
それが、これからの糸に向けている眼差しです。
糸の記録
循環の中の糸
残り糸は結び直して再活用し、繭の蛹や染め終わりの植物は堆肥へ戻しています。
足踏み織機や古い織機も、修理しながら使い続けています。
糸は、自然の循環の中で受け取り、また循環へ返していくものです。
その考え方は、布づくりそのものの姿勢にもつながっています。
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糸の背景を知ったあとに、工房のこと、創作のこと、そして作品へと、ゆっくり進んでいただけたらと思います。
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