いただいた幼虫たちが、ようやく繭になった日の記録です。
お蚕さん「小石丸」と「玉小石」の1齢から2齢の幼虫をいただいてから、36日目。
やっと2頭が繭になりました。
お蚕さんは系統によって発育日数が異なるそうですが、この幼虫を育てていた他の方よりも、ずいぶん営繭が遅かったです。
通常は孵化して25日目くらいには繭になるそうなので、それに比べても時間がかかりました。
まだ幼虫は残っていましたが、まず2頭が無事に繭になったことで、少しほっとしたのを覚えています。
It took 36 days from the time I received the young larvae of Koishimaru and Tamakoishi, and at last two of them became cocoons.
ようやく見えた繭 | The First Cocoons at Last
普段ならもっと早い時期に見られるはずの繭が、今回はなかなか見えませんでした。
だからこそ、最初の2頭が繭になった姿を見たときの安心感は大きかったです。
同じ家蚕でも、系統によって発育の早さが異なることを、こうした記録の中で実感します。
予定どおりには進まないこともありますが、その違いもまた、それぞれの命の個性なのだと思います。
These first cocoons felt especially precious because they came later than expected. Even among domestic silkworms, growth can differ greatly depending on the lineage.
営繭の時間 | The Time of Cocooning
糸を吐き始めてから、約1日半で中の幼虫が見えなくなり、2〜3日で繭が完成します。
見ているあいだはゆっくりのようでも、実際には驚くほど集中した時間です。
小さな身体が、休みなく糸を吐き続け、自分を包む殻をつくっていく。
その営みを目の前で見ると、繭はただの「素材」ではなく、生きものが残したひとつの仕事なのだと感じます。
Once the thread begins to emerge, the larva disappears from view in about a day and a half, and the cocoon is completed in two to three days.
In motion, cocooning feels even more astonishing than in still photographs.
通常より遅かったこと | Slower Than Usual
通常は孵化して25日目くらいには繭になるそうなので、今回はそれよりもかなり時間がかかりました。
同じ時期に育てていた他の方よりも遅かったこともあり、少し気がかりでした。
けれど、ゆっくりでも、その蚕自身の時間でちゃんと繭になる。
そう思うと、飼育の時間は「予定どおりに進める」ことより、「その命の速度を見守る」ことなのだとあらためて感じます。
This cocooning came much later than usual, but it reminded me that each silkworm has its own timing.
小さな安心の記録 | A Small Record of Relief
まだ幼虫は残っていましたが、まず2頭が無事に繭になったことで、気持ちが少しやわらぎました。
飼育の記録は、技術や観察だけでなく、そのときどきの安心や不安も一緒に残っていくものだと思います。
こうして記録しておくことで、あとから見返したときに、その年の飼育の空気まで思い出せる気がします。
Sometimes a journal is not only a record of growth, but also a record of relief.
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